メールを読み、顔を見合わせる部員。楡は抑揚の無い声で、 「もう返信したから、そのうち依頼人がお見えになるんじゃないかと」 と言うのとほぼ同時、部室のドアが控えめに開かれた。 「!」 明衣と五月女は全く落ち着きが無く、開かれたドアの方を同時に見やる。 「………メール、読んでいただけましたか」 その様子に苦笑しながら、長いストレートヘアーを揺らしたのは、 「………美帆子?」 「えへ、来ちゃった」 はにかんだように笑う、明衣の親友・美帆子だった。