a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜



いやいや、待て。


依頼が無いから遊ぶ?


明衣は目を点にして、暫く固まっていたが、我に返って口を開いた。


「今までそんな効率悪いことしてたの?この部室何げにパソコンもプリンタもあるし、ビラ作って宣伝するとか、他にもやることはいっぱいあると思うけど?」


「…………」


その言葉に、ポカンと口を開ける二人。

まるで初めて聞いた言葉のように、理解に苦しんでいるようだった。


「……もしかして……思いつかなかった………?」


「…………」


肯定という名の沈黙が流れる。

明衣は溜息を吐き出した。


「全く……この状態で依頼が来る方が奇跡だわ」


ガラリ


先程の五月女とは違い、至って静かに部室のドアが開かれた。

三人は思わず視線をそちらに向ける。

そこには楡が立っており、その後ろには一人の女子生徒が立っていた。

放心する三人に、楡は告げた。


「………依頼、連れてきた」