a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜




「───…ッはぁ…!!」


明衣はガバッと上体を起こし、辺りを見回した。

心臓の鼓動が頭に響いて、思わず額に手を当てる。

頭痛もまだ何となく続いている気がして、深く息を吐きながら再びベッドに上体を寝かせた。


──何なんだろう、今の夢……。ただの夢にしてはリアルだったし………。あたしの過去って感じだったけど、あんな記憶ないし…


目を閉じ、夢で見た風景を一つずつ思い出す。

最後に見た少年の、虚ろな瞳が頭に染み付いていた。


「何処かで見た気がする…あんな感じの…」


感情の一切を捨てたような、人形のように濁った瞳。

曇り空のような、瞳。


「何よもう、ムカムカする!!」


ドアに向かって枕を思い切り投げようとすると、そのドアから姉が顔を出した。


「やっと起きたの? ご飯だよ」

「…………」


まさに振りかぶろうとしていた妙な態勢のまま、明衣は頷いた。