a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜




今日は早かったのか、と思いながら、部屋を出て階段を下りる。

父が帰宅したときに出迎えるなんて、何年ぶりだろうか。

階段を下りるのにも、足が短くなっているのか、股関節をフルに動かさないと上手く行かなかった。


──何年前の記憶なんだろう…もう10年以上前かなぁ?


明衣は玄関に降り立つと、父を出迎えようと前に出た。


「お帰りなさい、おと……」


しかし、そこで言葉を失った。

父の隣には、傷だらけの少年が立っていたのだ。


──………あれ…?


その時、頭の奥が痛くなったような気がした。

ズキンズキンと痛みが頭を殴り付けるように襲ってくる。

雨に濡れ、薄汚れた金髪を額に張りつけた少年と目が合う。


──…何処かで……


何処かで、見た、気がするのは───……