a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜




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じっと二人を観察していると、男のほうが先に店を出て、楡が一人残された。

会話が何一つ聞き取れなかったので、何の目的で何のやりとりをしていたのかは不明だが、楡の表情がコロコロと変わったので(傍から見れば変わらないが、明衣から見た視点で)、あの男が只者ではない事は確実にわかった。

もしかしたら、友人の一人なのかもしれない。


「あたし達に隠している事に関係が有るに違いないわね。そうじゃなきゃこうしてコソコソ会うような事しないだろうし…」


明衣は独り言のようにブツブツ呟きながら、すっかり飲み干して氷だけになったオレンジジュースをストローで掻き混ぜた。

あの茶色い封筒の中身が気になるところだが、そういうことは恐らく五月女に調べさせるのが一番良いはずだ。

彼ならいざとなればハッキングが出来るし、人畜無害な顔を利用して楡を騙す事も出来るだろう。

聞こえは悪いが、そうでもしなければ、明衣は納得がいかなかった。

今まで一緒に困難を乗り越えてきたのに、いきなり一線を引かれたのがちょっと悔しかったりするのだ。