a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜




押し黙ってしまった楡を見て、芳三は困ったような笑い方をした。

楡は、誰かのそんな顔が嫌だった。

そして、誰かにそんな顔をさせている自分がもっと嫌だった。


「まぁ、誰にだって蒸し返されたくない過去は有るだろうからな。これ以上は聞かねェよ」

「……!」


穏やかな笑みでそう言った芳三は、まるで息子を見るかのような瞳で楡を見つめた。

楡はそんな視線が恥ずかしいのと、慣れないのとで何だか緊張してしまい、それを誤魔化そうとコーヒーを飲んだ。


「ちなみに、その吉成は事件当時の現場で実際に作業してる。聞き込みしても良いが…どうする?」

「いや…それは良い。…なんか大体見えてきた。それより、何から何まで悪いな」


楡が申し訳無さそうに言うと、芳三は白い歯を剥き出して笑った。


「何言ってんだよ。お前さんが居なかったら、俺は今此処に居ねェんだからよ」

「……そんな事……」


楡は更に気恥ずかしくて俯いた。

畜生、自分はこんなキャラではないはずだ。

楡は何処かで悔しがる。