a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜




「俺が調べられた限りではそんなモンだ。後は流石に…昔の事件を掘り返しすぎると上に文句言われるからな」

「いや…充分助かるよ…有り難う」


芳三は苦笑するが、楡は至って真剣に答えた。

手元にある封筒は分厚く、芳三が仕事の合間を縫って、手間暇掛けて調べ上げてくれたに違いない。

そう思うと、自分が巻き込んだことに対して、文句一つ言わない彼の態度に頭が下がる思いだった。

適当にパラパラと捲り、ある1ページに目が留まる。

「これ…」

「…ん?」

「この吉成隆(よしなりたかし)って、コイツの知り合い?」

芳三はコーヒーを飲んでから、楡の指差す部分を覗き込む。


「あぁ、そうらしい。学生時代の親友だそうだ。今は鑑識やってるよ。…何だ、珍しいな。おまえがそんなに一生懸命になるなんてさ。なんか思い入れでもあんのか?」

「……………」


思い入れ……


そう言われれば、無いと答えては嘘になる。

しかし、思い入れとはまた違った感情であることも事実で、楡は返答に困った。

元々口数が多い方では無いので、こういった状況の時は困ってしまうことが多かった。