a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜




───…


演奏会は大いに盛り上がり、観客が帰ったあとも、その熱気は覚める気配が無かった。

途中から地元の吹奏楽団をゲストとして招き、合同演奏をしたのには、流石の明衣も驚いたし、その迫力に言葉を失った。


ただ、やはり気になることがあった。


楡だ。


「先生、残念でしたね。良い演奏会だったのに」

「そうね。また来年来たら良いじゃない」


五月女と本郷はそう会話を交わしながら、のろのろと家路を歩いている。

明衣は会話に入ろうとせず、眉間に皺を深く刻みながら歩いていた。


「じゃあ、私こっちだから」

「あっ、送りますよ先輩!」


五月女は本郷と二人きりになるチャンスだとばかりに、彼女について走りだす。

明衣はそれを見て苦笑しながら、一人歩き出した。