a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜




気が付くと、演奏開始のブザーが鳴った。

MC担当のお姉さんのテンションが高く、少しだけ圧倒されてしまった。

ステージの上の美帆子と目が合った明衣は、微笑み掛けてみた。

すると、彼女は少しだけ緊張したように表情を固めていたが、やがてふにゃっと笑った。


「それでは一曲目に参りましょう!頼保高校の演奏で、『ディスコ・キッド』です!」


MCのお姉さんがそう言うと、歓声と共に拍手が溢れた。

ピッコロのソロから始まり、クラリネットが重なっていく。

吹奏楽には詳しくないメンバーだが、いつの間にか引き込まれていた。

コンクールでも予選を突破するだけの実力の持ち主の吹奏楽部の演奏は、誰でも夢中になれるくらい、レベルの高いものだった。


──楡先生にも、是非来てほしいな……


そう言いながら照れ臭そうに頬を赤らめた美帆子が浮かぶ。


明衣はただ切なげにため息を吐いた。