a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜




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明衣、五月女、本郷の三人は、市民文化会館にやってきていた。

今日は明衣の親友である美帆子の吹奏楽部の定期演奏会だ。


「美帆子ちゃんは何やってるんだっけ?」

「えーと…何だったかな?ホルン…?だっけ」

「違うわよ、バリトンサックスでしょ?」


三人は適当な会話をしながら受け付けを済ませ、会場に入った。

その時、セッティングの最終チェックをしていた美帆子と目が合う。


「頑張ってね」

「…ありがと」


明衣が声を掛けてやると、美帆子は照れ臭そうに、ふわりと微笑んだ。


「美帆子ちゃんは、明衣ちゃんと違って落ち着いた雰囲気があるわね」

「……どーせあたしはガキ臭いですよーだ」


本郷の何気ない発言は、明衣の深層心理を深く傷付ける事になった。

そんな明衣だったが、実は美帆子たちの演奏よりも、今ここに居ない楡の方が気になっていた。

いつもならば、何だかんだと言いながらついてきてくれるし、車も出してくれる。

部活が遅くなった日は送ってくれたりもするのに、最近は部活にろくに来ないで帰ることが多い。


──何でアイツのことばっか考えてんのよ、あたし………


明衣は苛立ちを誤魔化すように、演奏会のプログラムを眺めた。