何と無く気まずくなり、まだ湯気をたてるお茶を、明衣は一口流し込んだ。
普段お茶は飲まないが、素直に美味しいと思った。
「此処は、困ったことなら何でも御座れ、全部請け負う部活動・通称aucっていう…部活というよりは、便利屋さんみたいなものかな?」
説明を交替し、今度は五月女が話し始める。
見た目は不良みたいだが、実際は愛想が良く、営業には打ってつけの性格のようだ。
「困ってる生徒とか先生を助けてあげたり、たまには一般の人が遊びに来たりするんだ」
「へぇー…便利だね」
「でしょ?しかも、普通の部活と違うところはそれだけじゃない」
ここで、五月女は胸をどんと張った。
「以来は毎年少ないけど、報酬が入るんだぜ★」
「報酬!?」
という事は、金が入る。=バイトしなくてもお小遣いが稼げる!!
「仕事は簡単なものばかりじゃないし、私達自身もボランティアじゃないから。部活というよりは、小規模な会社と考えるのが妥当な線ね」
本郷が付け加える。



