a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜



何と無く気まずくなり、まだ湯気をたてるお茶を、明衣は一口流し込んだ。

普段お茶は飲まないが、素直に美味しいと思った。


「此処は、困ったことなら何でも御座れ、全部請け負う部活動・通称aucっていう…部活というよりは、便利屋さんみたいなものかな?」


説明を交替し、今度は五月女が話し始める。

見た目は不良みたいだが、実際は愛想が良く、営業には打ってつけの性格のようだ。


「困ってる生徒とか先生を助けてあげたり、たまには一般の人が遊びに来たりするんだ」


「へぇー…便利だね」


「でしょ?しかも、普通の部活と違うところはそれだけじゃない」


ここで、五月女は胸をどんと張った。


「以来は毎年少ないけど、報酬が入るんだぜ★」


「報酬!?」


という事は、金が入る。=バイトしなくてもお小遣いが稼げる!!


「仕事は簡単なものばかりじゃないし、私達自身もボランティアじゃないから。部活というよりは、小規模な会社と考えるのが妥当な線ね」


本郷が付け加える。