a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜



それを見た明衣は眼球を零しそうな勢いで見開き、城ヶ島に突っ込んだ。


「何言ってんのアンタァアァΣ!!カレンダー読める!?コンテストまで後何日だと思ってんの!?」


「1ヶ月です」


「知ってるよ!だから焦ってんだろーが、少しは状況考えろ!」



さも当たり前のように答える城ヶ島に、明衣は更に声を荒げる。城ヶ島は申し訳なさそうに俯いたが、譲る気はないらしかった。
俯いたその視線は、申込書に注がれている。


「まぁまぁ、明衣ちゃん。落ち着いて。私達はauc。何でも請け負う部活なのよ?」


本郷が諭すように言うが、明衣は口を尖らせ、腕組みをしながら鋭い眼差しで城ヶ島を見ている。



「あたしは無理!楽器なんか出来ないし、楽譜も読めないし」


「あ、申込書書いちゃったから」


「………は?」



明衣の話を割るように言ったのは、申込書片手に微笑む本郷。


そこには、参加者の所にしっかりとaucメンバーの名前と、城ヶ島の名前が有った。




「バカでしょォオ!」



明衣はついに眼球を飛び出させた。