a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜



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時は流れ、放課後。

何時ものように狭い机に勉強道具を詰め込み、カバンの中はペンケースのみという状況を作り上げる。

美帆子は吹奏楽部に所属しているため、帰りのホームルームが終わると、直ぐに音楽室へと居なくなってしまう。


「さっさと帰って寝よう」


「馬鹿野郎職員室来い」


明衣の独り言に、後ろから返事がした。

明らかに怒気を含んでおり、これから説教をします、と遠回しに言っているような声だ。

明衣が恐る恐る振り向くと、そこには顔を怒りで染めたリトル……いや、桑島が仁王立ちしていた。


「…今すぐですか?」


「当たり前だ。来い」


「無理です。帰って『ポリスのお仕事』の再放送見るから」


「録画しろ」


「絶対無理!」


明衣はカバンを引っ掴むと教室を飛び出した。


「あ、コラ!今日という今日は許さんぞ!」


桑島も教室を飛び出して後を追った。


突如始まった追いかけっこに、クラスも溜息を吐いた。