それから数日後



駅の地下にある喫茶店に風哉の姿があった



コーヒーに手を延ばし喉を潤す



ストローがズズ〜っと鳴り無くなった事を知らせた



そして風哉は時計に目を向けた



時刻は17時50分を指している



そんな時、店のドアが勢い良く開いた



店内にカランカランと鐘の音が鳴り響く



そこには息を切らせた絢香の姿があった



『ごめん。待った?』



絢香が乱れた髪を直しながら風哉に近づく


どうやら絢香が風哉を誘ったようだった




………