先生の背中から降りて、左足をトントンてしてみた。 大丈夫。痛みはそんなにしない。 「先生、ありがとう。先生のおかげで、だいぶ楽になったよ。ありがとうございます。」 精一杯、強がりの笑顔で、お礼を言って、頭を下げた。 先生に泣き顔なんて 見られたくない。 せっかく見てもらえるなら あたしの笑顔を見てほしい。 先生が、大好きな あたしの…笑顔を 見てほしい。