先生との…昨日の夜のぬくもりを胸に抱きながら あたしは、今 新幹線の中にいる。 先生のぬくもり… 先生の言葉 体に残る…微かな痛み… 全てが…あたしの宝物… 「沙織、どうしたの?ボーとしちゃって」 「えっ、何でもないよ、お母さん。お父さん、寝ちゃったの?」 「そうみたいだね…沙織も寝なさい、着いたら、お母さんが起こして上げるから…」 「ありがとう…そうするね…少しだけ…眠らせて…」 瞳を閉じれば、何度も浮かび上がる 先生の優しい笑顔… そして、みんなの明るい笑顔達…