藤井の家の前に車を停めたまま 身動きできない俺達を置いて 時間は、待っていてはくれない… 互いの手を握り合って… ただ、雲が流れていく空を眺めていた…。 「もう…行かなくちゃ…引っ越しの準備…しなきゃいけないから…」 「あぁ…お腹、空いてないか?」 朝、目が覚めると 家の事が気になるから、早く家に帰ると話す沙織の横顔… 涙の跡が残っていた…。