先生とあたしの恋

ーーー朝、リビングには、いつのように、明るいお母さんと、お父さんの姿があった。

「おはよう」


「おはよう、沙織。早く朝ご飯、食べちゃいなさい。遅れちゃうわよ」

「うん。」

あたしは、顔を洗いいつものように、お母さんが作ってくれた

朝ご飯を食べた。

「沙織、きょうは何時頃に帰ってくるんだ?」

と、お父さんが新聞を読みながら、いつもと同じ顔と声で聞いたから

あたしは、心の中でホッと胸をなで下ろしながら

「7時までには、帰ってくるよ」

本当は、もっと先生と一緒にいたいけど…

なんて、思いながら

お母さんの得意の玉子焼きを一口食べた。

お母さんの、ちょっと甘めの玉子焼き。
口の中に入れると、フワッと凄く柔らかい。

幸せな気分…