「沙織…」 「なに?」 「きょう、部活早く終わるんだ。後でドーナツでも食べに行かない?ちょっと、話したい事あるし」 「うん、いいよ。分かった。」 「ありがとう。後で美術室に顔出すね」 「うん、じゃあ、部活頑張ってね。」 「ありがとう、沙織もね」 沙織は、可愛い笑顔で「あとでね」って大きく手を降ると教室を出て行った。 あたしも早く部活に行かなくちゃね… カバンとユニフォームが入ったバックを手に取り、教室を出ようとした時 「斎藤さん、ちょっと」って 橘くんから呼び止められた。