―…家族がいない? 「家族がいないって…」 「あぁ…小さい時に火事でみんな亡くなったんだ。だから、あたし1人」 「そうか…ゴメン、知らなかった」 神妙な顔を見せた俺に正木は"アハハ、気にしないで"と笑った。 ―…家族がいても分かりあえないと嫌う俺。 ―…誰よりも家族を大事に思っているのに2度と会えない正木。 正木の事を自分勝手に"箱入り娘の世間知らず"と決めつけていた自分が恥ずかしくなった。