小悪魔男子





いいのか悪いのか、話が途切れた頃にウエイターが料理を運んできた。




「お待たせしました。和風御膳のお客様」

「はい」


真希の目の前に美味しそうなセットが置かれる。


あたしが頼んだものはトロトロの卵が乗ったオムライス。


うーん。ここでもオコチャマぶりが垣間見える気がする。…もっとカッコイイの選ぶんだった。



「…大和君とさなの関係はわかったけど、相談ってそれ?」


「ううん。実はね…」


卵をスプーンで突っつきながら口ごもる。


真希は美味しそうにお味噌汁を口に含んでいた。



「実は  和樹にコクられた」



ブフ~~~~~ッッッ!!!!




お約束。味噌汁の中身がテーブルに散らばった。




「マジ!?」


「う…ウン。今日遊園地に行った時に偶然来てた和樹に、色々あって助けられたんだけど…その時に、ね」



「ついに言ったんだ」



「ん??もしかして、知ってた?」



「うん。別に本人から聞いたりなんかしてないけど、分るよ。態度でバレバレだもん」


そんなに和樹はわかりやすかったんだ?


第三者じゃなきゃ分からないことなのか、あたしが鈍感過ぎたって事か。



…後者じゃありませんように。