何度本当だと言っても一向に信じてくれる様子はない。
が、ついに、どういうシチュエーションでどんなキスの仕方をされたかを事細かく説明させられてようやく分かってもらう事が出来た。
っつーか、あたし ものすごい醜態さらしてない!?
自分で言ってて、顔から火だけじゃなく色んなものが飛び出そうだった。
「あら、そう…。話は本当みたいね」
「あのね…。こんな話聞いてて恥ずかしくなんないの?」
「別に?大人だからね。そんなんで恥ずかしがってるさながオコチャマなんだよ」
む~。今確実に馬鹿にされた~。
…真希は、もっと先の事を経験済みなのかなぁ。
聞きたいけど なんだか聞けない。
いつも思う事だけど、やっぱり真希はあたしや和樹達よりも一歩先を行ってるような雰囲気を持ってる。
うまく表現できないけど、雰囲気が大人で あたしなんかが知らない、いろんな事を経験してきたんじゃないかッて思うんだ。
だからいつも頼りっぱなしで、真希があたしたちを頼るなんて今までなかった。
それが頼もしくもあるんだけど
親友としては頼ってほしいと思うんだ。
「…どうしたの?ボーっとしちゃって」
「あ…ううん。ごめん」
全て知りたいと思う事はエゴなのかな…。



