「それだけは分っていたから…
華耶を拒む事が出来なかった。
それしか方法はないと思ったんだ。
そんな感情の無い行為 気持ちよくもなんともない。
なんとなくでしか知らなかったセックスを 華耶は僕に”汚らわしいこと”として体に刻み込んだ。
その時から
そう言う事をしたい なんて思えなくなった。
お母さんの浮気現場を見た事も ますます僕を臆病にして行った。
だけど…
さなちゃんとは、いつか できたらいいなって 思ってるんだよ?
それはきっとすぐじゃないけれど
もっと僕が大人になって
君をきちんと守れるような、そんな男になったら
その時はきちんと好きな相手とできるんじゃないかって思ったんだ…。
さなちゃんも…
あんな形で、怒りの感情だけを持ったまましていたら
きっと後で後悔したと思うよ?
僕たちはきちんと愛し合ってるんだから…
ちゃんと”もっと愛し合いたい”って思う時が来るはず。
それまで…我慢できるよね…?」



