小悪魔男子





変な空気の中 先に口を開いたのは大和の方だった。



「さっきは…殴ったりして ごめんね」



「ううん…。別に、痛くなかった…と思うし」


興奮していて、あの時の事はあんまり覚えていなかった。




「なんで急にあんなことしたの…?」



「それは…」




言ってしまっていいのだろうか…



この醜い想いを。


さっきも散々言いたいことを言ったのに


また彼を傷つけてしまうんじゃないか



そう思うと 中々言い出せない。





「…知りたいんだ。


そんなに不安だった…?


僕の 僕なりの愛し方が間違いだった…?」




「違う……。間違いとかじゃなくて


ただ、あたしが……」





泣けてきた。



自分の情けなさに。



こんなに優しい彼を、あたしは傷つけているんだ。