「さなちゃん!!!」
自分の感情を言い終えたあたしは 部屋を飛び出した。
ログハウスを出て、海とは逆方向に走る。
殴ってまで止めたかった 大和の気持ちって
本当にあたしを愛してくれてるものなの?
彼女に迫られてるのに応じてくれなかったのは もう好きじゃないって事なんじゃないの!?
考えたくなかった現実が あたしの荒んだ心を益々汚していった。
道は、どんどん暗く、険しくなり
前方に微かに見える空の明かりだけが 向かう先を示していた。
その先に何があるかなんて分る筈もなく
ただただ足を動かす。
「さなちゃん!止まって!!」
ずっと追いかけてきてくれていた彼の声が森に響く。
けれど、今のあたしにとっては感情を逆なでするものでしかなかった。
「来ないで…!もうほっといてよ!!!」
言いながら後ろを振り返った…
筈だったのに



