小悪魔男子






目の前に黒い傘が広げられ、視界を阻まれる。





と同時に腕を掴まれ 傘と共に来た大和が




あたしにキスをした。






「!!」






ちゅ…ッ




音を立てて名残惜しそうに離れる彼の唇。




「~~~~~///////!!!!!」




「…終わるまで 待ってる…」






そう言い残して大和は校舎に向かって歩き出した。





あたしはというと  口元に手を当てて声にならない音を出し続ける。




傘で隠れていたとはいえ、恥ずかし過ぎるでしょッ!?この状況!



嫌に静かなみんなの方をちらりと見ると




なっ…何よ、その目は!!!




と叫びたくなるほど冷めた表情をしていた。