小悪魔男子




こんなにも励ましてくれる親友たち。



ここであたしがその思いに応えなくて いつ恩返しができるのか?



いつの間にか流れ落ちる涙を手のひらで拭いて 笑顔で顔を上げる。




「あたし、大和が 好き」



だから…




「絶対に幸せになってみせる」





もし 大和の気持ちが違ったとしても。気持ちを伝える事に何の躊躇いもないんだ。




「その意気その意気♪」


安藤さんが言いながら真希の肩に手を回しているのを見ながら、また微笑んだ。




”ミスター・ミスコンの投票を始めます。
代表者及び生徒の皆さんは…”



「…あいつ。体育館で見てると思うぜ」


和樹が優しい笑顔で教えてくれた。



何でそんなことが分るのか



聞かなくても何となくわかった。





「行こう」




これが終わったら。




また笑顔で明日が迎えられる事を願って



体育館へと向かった――――。