小悪魔男子




”さぁ!あなたのタイプはどなた??気に入った方に明日、投票してもらいます!!

代表者の方々は、各自アピールするもよし、静かに行方を見守るもよしです。


後悔のないように、フェアプレーで頑張りましょう!!”




かいさ~ん と言われ、一斉に体育館から撤収する。


これから軽音部の発表会があるらしく、がたがたと慌ただしい。




「さぁ~なぁ~♪和樹ぃ~~♪」



壇上から降りたところで、薫ちゃんがオカマ走りで駆け寄ってくるのを見つけてしまった。


「ちょっと!!なんで視線を外すのよッ!!」



「や、なんか お腹いっぱいって感じになったから…」


「どーいう意味よ、ソレ」



「お前は 濃い ってことなんじゃないか?」



うきぃぃーーーー!!!



爪を立てて和樹に襲いかかる薫ちゃん。



「ちょっと!それ、商品なんだから丁重に扱わないと!!」



真希が間に入る。だが和樹は益々怒りをあらわにしていた…。



「もー!!暴れないでくれる!?

これからどうするか決めようよ!!」




あたしの声でみんなの動きが止まり、提案したとおりに話し合う。



ホントに…困った人たちだ。