小悪魔男子




薫ちゃんが、あたしのベッドに腰掛け


頭を撫でてくれた。



それが何だかお母さんのように優しい手で


少し涙ぐみながら話しをした。


全てを話し終えると


やっぱり薫ちゃんは


「あのアマ…!」

と、男に戻るほど怒っていた。

「大和くんをたぶらかしたに決まってるよね!

2年前って…小3でしょ?

もうれっきとした犯罪だよね、ハ・ン・ザ・イ!!」


真希もいつも以上に冷たい目をしている。


けど、小3 なんてリアルな年齢を聞いてしまって


段々気持ち悪くなってくる位だった。


「俺…さ。

遠藤センセーに…体育教官室に呼び出された事があるんだけど…」


何を言い出すかと思えば、衝撃的な事を告白し始める和樹!


薫ちゃんは和樹の元に駆け寄って


「何ですってェェェェ!?」


と、首を掴んで前後に揺すりながら叫びだしてしまった。


「ちょ…まっ…

苦し…!!」


和樹の顔が赤から青に変わった時に、やっとのことであたしと真希で2人を離す事ができた。