「『セリフを覚えるのに時間がかかるだろうから、今から決めておくわね!』
だって。
だったらそんな劇なんてしたくないっつーの」
「ちょっと…真希ッ!!」
薫ちゃんはあたしのあからさまに落ち込んだ態度を見て真希の話しを中断させる。
「あ…ごめん…」
「ううん…」
『大丈夫?』なんて聞けない位に落ち込んだ顔をしているのだろうか?
まぁ、言わなくても分かるよね。こんな腫れた目をしてるんだから。
すると突然、和樹が口を開いた。
「お前…真希にはあんな事いっておいて、自分が同じ様に落ち込んだ時はダンマリか?
矛盾してるそ」
「あ…」
『話してくれるのを待っていた』
なんて偉そうに言っていたクセに
あたしこそ何にも言わずに2日間も休んでしまっていた。
「ホント…ごめんね…。
今回の事はあまりにもショックで…
何事も無かったかのように華耶さんの顔が見れる位
精神状態が良くなかったってゆうか…」



