小悪魔男子




家を飛び出したとき、あたしは未練たらしく

影から
追いかけて来てくれるであろう大和の姿を待っていた。

何も考えられなくなっていた筈だったのに


ココロでは大和を試すような事をしてるんだ。


待ちながら


自分でも
ウザい女だって思い知った。



――そして


彼が追いかけて来てくれることはなかったんだ…




ホント、



最悪な日だった。