小悪魔男子




「えーと、確か…〇〇高校って言ったかな?」



…うちだ!!!



「それって、さなちゃんのとこじゃ…」


大和も驚いてこっちを見てくる。ショックだったのか、口調が優しくなっちゃってるよ。



「へぇ…あなたの高校なんだぁ~。

よろしくね?…まさか受け持ちのクラスってことはないわよね」



「はは…違ったらいいんですけどね」



あ。思わず毒づいちゃった。



けど、華耶さんは特に気にもしてない様子で



「うっそぉ!すごい偶然じゃない?

これから長い付き合いになるけど…覚悟しておいてね」



って、逆にプレッシャーをかけてくる。



もう笑うしかないよ…。



そして




さらに追い打ちをかけてきた。



「あ、そうそう!

しばらく大和のうちでお世話になる事にしたから!宜しくね」



「はぁ!!??」



「だってぇ。まだお給料もないのに部屋なんて借りられるわけないでしょ?社宅にも空きがないって言うし」




こんな危険すぎる人と大和が同じ屋根の下で寝ていると思うと…



あぁ!もうだめだ!



完全に思考回路がストップしちゃった。




とにかく、彼の身が危ないってことはわかる。