「”親友”…?親友だったら何でも話さなくちゃならないの?」
「真希…?」
「確かに、みんなとは仲良くしてきたし色々な時間を共有してきて楽しかった。
でも、たったそれだけで…親友っていう括りのせいで、自分の悩みにまで入ってきてほしくない。
さなは秘密や悩みも共有したいんでしょ?
そういう考え方もある。あたしも別に相談されるのは嬉しいよ?
だけど、自分はそんなに簡単に弱さを見せたくないの。
わかる?
みんなの事は親友だとは思ってるけど、そんなことまでしたくない。
悩みを打ち明けなくちゃならない位なら
そんな”親友” いらない…」
パンッ------!!
乾いた音がした。
真希を叩いたのは 薫ちゃんだった。
「……いい加減にしなさいよ。
あなた、子どもね。自分が望んでたモノじゃなくなったら”いらない”?
ふざけんじゃないわよ!
そんな事を思いながらあたし達とずっと一緒に居たわけ!?あなたにとってあたし達ってそんなもんだったの!!?」



