帰宅後。 私は先生に貸すつもりで、ラズベリー・サンデーのCDを全部紙袋に詰めた。 それから特訓の内容を思い出しながらセリフと歌の練習をして、翌日からのしおり先輩攻撃に備えた。 ラズベリー・サンデーのおかげで、また先生と話ができる。 そう思うと、ほんの少しだけ先生との距離が縮まったような気がしていた。 私と先生は誕生日が一緒。 音楽の趣味も合いそう。 そう思うと、この偶然というかありがたい接点に、 今なら英語だって何だって、たやすくできちゃうような気がしていた。