「そうか…?」 ちらっとこっちを向いた先生に、 「そうです…!」 私は大きくうなずいた。 「先生は、きっといつかホントの先生になれるはずです…!それは私が保証します…!」 私の熱弁に先生は再び息を吐くと、ゆっくりと目を細めた。 「そっか…。生徒に励まされるなんて、なんか立場が逆だけど、ありがとな…。ちょっと元気が出たよ」 そう言って笑った先生の顔は、私がこれまで見てきた異性の中でもピカイチの笑顔で。 「…どういたしまして」 そう言いながら、私は胸がキュンと音を立てるのを感じていた。