それから15分くらいして、店をでた。



何故か2人とも、無言で歩いていた。


一定の距離を保ちながら。



今思った。


こうやって俺とみーちゃんが並んで歩いてて…周りからはどういう風に見えてんだろ…。


さすがに制服じゃないし、生徒と学校の先生には見えないだろ。



こ…恋人・・・とか?



ま、まさか、姉弟?


やだやだやだやだやだやだーーーー!!



悶える俺を不思議そうにみるみーちゃん…


はずかし…。。


あ…



ふと見ると、駅前の噴水のある広場の近くを歩いていた。



俺はみーちゃんの手を掴むと、その広場へ向かった。



また突然のことにおろおろしながら手を引かれるみーちゃん。



噴水の脇にあるベンチに座る。



ここは、俺にとって特別な場所。


孝幸と瞳の気持ちが繋がった場所、


2人が約束をして別れた場所、


そして再会を果たした場所。



俺が瞳の誕生日サプライズにいつも使うこの場所。



あいつら2人の思い出の場所は…


俺にとっても思い出の場所でもある。



だから、来たくなった。みーちゃんを連れて。