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彼、レオナルドは、有力な公証人であった父の庇護の元で才能を開花させ、様々な学問で頭角を表すようになる。

「けれど女性にはからきしだった」

20代前半に知り合った女性から性行為について詰られたのがトラウマとなり、彼は男色に走ってしまうようになる。

「24の時にその(男色の)咎で告発されたが、父がなんとか揉み消してくれた」

しかしレオナルドはジャンという目映いばかりに美しい少年と出会ってしまう。

「ジャンはどうしようもない悪たれだった。嘘は吐く、立ち居振舞いは粗暴で粗野、人の物も平気で盗んだ」

しかしレオナルドはその魅力に取り憑かれ、彼を弟子に取って自分の傍らに置いておくことにした。