なんてこった! あの一枚が一等だったなんて! あんなぐしゃぐしゃの紙、とっくにどこかへ紛れてしまったよ。
「いや実はネ……」
抽選日に新聞が拾えなかった事、細々とだが仕事にあり付けた事、休日には監視員のボランティアをやっていて充実した毎日を送っている事。
俺はあれからの出来事を話して彼女に言った。
「君が来てくれたお陰だよ。あの騒動が有ったからこそ、野次馬してたウチの親方が俺の橋の下御殿を見てくれたんだからね。君は正に『幸せへの懸け橋』だよ、有難う」
「いや実はネ……」
抽選日に新聞が拾えなかった事、細々とだが仕事にあり付けた事、休日には監視員のボランティアをやっていて充実した毎日を送っている事。
俺はあれからの出来事を話して彼女に言った。
「君が来てくれたお陰だよ。あの騒動が有ったからこそ、野次馬してたウチの親方が俺の橋の下御殿を見てくれたんだからね。君は正に『幸せへの懸け橋』だよ、有難う」


