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あれから三日が経つが、石になってしまったゴブリンは一向に動かない。

「なぁ加奈子」

「何? がっちゃん」

「何かこいつが居ないと、俺も張り合いが無いんだけど」

まるで石の置物のように固まって動かないゴブリンは、固く唇を結び、まぶたを閉じている。

軽く小突いてみても、こっちの拳が痛いだけだ。

「神の怒りは相当みたいね。或いはレオナルドのプライドが邪魔して、私に全てを委ねることができなかったのか……」

「うななん。なぉん」

猫に戻ったトゥインクルは、呑気に水をピチャピチャやっている。