未だパニックになってる俺はそのままに、 「あ、トモ起きたの?」 そう言いながら濡れた手を拭いてからその男の子を抱き寄せるひなたは、とても自然で。 その姿は・・・・・・ 「ひなた・・・お前・・・・・・?」 やっとで声を出した俺の顔を見て、ひなたはにこっと笑うんだ。 「この子、私の子よ」 そして、いとおしそうにその男の子の頬にキスをする彼女の姿はやっぱり自然で。 つまり、母親そのものなわけで。