【戦国恋物語】出会いは突然風のように…

「では、いただきます」


我慢も限界だった。


わたしはすごい勢いで、御馳走を口の中に放り込んでいった。


それを信長さまは白湯を飲みながら面白そうに眺めている。


「御馳走様でした」


わたしは箸を置き、丁寧に手を合わせた。


「よく食べたな」


「はい、満足です」


また愉快そうに笑う信長さま。


本当に信長さまは変わってしまわれたのだろうか。


怖さなど微塵も感じさせず、信長さまは終始穏やかだった。


「じゃあ、そろそろわたしは……」


信長さまが穏やかなうちに立ち去ろうと腰を浮かしかけると、

「待てよ」

と引き留められた。


「まだ、何か?」


「俺といるのがそんなに嫌か?」