【戦国恋物語】出会いは突然風のように…

用心しながら徳利を傾ける。


それを信長さまは満足そうな表情で受けていたけど、お酒は一口舐めただけでやめてしまった。


あまりお酒は好きでないらしい。


「お前も飲め」


「でも、飲んだことありません」


「いいから、飲め」


わたしも舐めるくらいでいいのかな。


そう思いちょっと口を付けただけで止めると、「全部飲み干せ」と言われた。


「全部?」


これ全部飲んだら、わたしどうなるんだろう。


じっと杯の中の液体を見つめていたら、信長さまがまた催促するように「飲め」と高圧的に言った。


ぐいっと一気に飲み干した。


途端に喉がばっと熱くなる。


「うわっ」と叫んで喉を押さえると、「いい飲みっぷりだな」と感心したように言われた。