足利さまの六条の御所に着いたのは、もう日も暮れかかった頃だった。
冷え込みはさらにひどくなり、雪は先程よりも激しくなり始めた。
「これは積もるかもな」
わたしを馬から下ろしながら秀政が呟いた。
「これから北山にひとりで帰るのは危ないな。何があるか分からないし。もう少し遅くなってからでいいなら、私が送って行くよ」
「うん、ありがとう。でも尼さまは一泊くらいならしてもいいって言ってくださったから、いよいよになったらそこら辺の宿に泊まるよ」
あまり秀政に甘えてもいけないとそう言うと、
「それも心配だなあ」
とぼそりと呟いた。
「え?」
「ん、いや、ここらは柄の悪い宿もあるし、女ひとりの素泊まりもちょっとな」
「秀政って心配性だな」
わたしがくすくす笑うと、
「お前だから心配するんだぞ」
と何故か拗ねたように口を尖らせた。
冷え込みはさらにひどくなり、雪は先程よりも激しくなり始めた。
「これは積もるかもな」
わたしを馬から下ろしながら秀政が呟いた。
「これから北山にひとりで帰るのは危ないな。何があるか分からないし。もう少し遅くなってからでいいなら、私が送って行くよ」
「うん、ありがとう。でも尼さまは一泊くらいならしてもいいって言ってくださったから、いよいよになったらそこら辺の宿に泊まるよ」
あまり秀政に甘えてもいけないとそう言うと、
「それも心配だなあ」
とぼそりと呟いた。
「え?」
「ん、いや、ここらは柄の悪い宿もあるし、女ひとりの素泊まりもちょっとな」
「秀政って心配性だな」
わたしがくすくす笑うと、
「お前だから心配するんだぞ」
と何故か拗ねたように口を尖らせた。

