【戦国恋物語】出会いは突然風のように…

不意に頭をぽんぽんと優しく叩かれた。


「え?」


驚いて見上げると、秀政の優しいまなざしとぶつかった。


「今のお前を見たら、きっときぬさんも安心なさる。これからもっと幸せになるといい」


わたしはぶわっと溢れた涙をどうすることもできず、秀政の逞しい胸に顔を埋めた。


「うん、そうだね。……わたし、もっと幸せになる」


それからずっと、泣き続けるわたしの頭を秀政は撫で続けてくれた。


大きな、温かい手。


(秀政の手だ……)


そう思いながら、わたしは自分にとっての幸せが何なのか考えていた。