【戦国恋物語】出会いは突然風のように…

「うん……でもなんとなくそれで良かったのかなあと思ったり。あの家は本当に貧しくて、以前のわたしとたいして変わらない暮らしぶりだったから、きぬさんがあの後妻さんみたいにやせ細っている姿を見たら、今のわたしはきっと耐えられなかったと思う。
食べられない苦しさを知ってるから……。母親も同じだなんて悲しすぎる。
でもそんな暮らしぶりだから、わたしをすがさんの元にやったんだろうけど……」


普通なら女郎屋に売るところなのに、大店の養女として家を出してくれたのだ。


きぬの親心を感じ、わたしは目頭を熱くした。