ふわふわとその空間を漂いながら、わたしは向こうのほうにひとつの光明を見出だしていた。 あれが、極楽なんだろうか? 右をみても、左をみても、上をみても、下をみても その光明は必ずわたしの視線の先になる いつでも見えた ならば やはり あれは、わたしの行き着く先なのだ。 嬉しいのか 悲しいのか 分からないまま、わたしは涙を流していた。