【戦国恋物語】出会いは突然風のように…


ふわふわとその空間を漂いながら、わたしは向こうのほうにひとつの光明を見出だしていた。



あれが、極楽なんだろうか?



右をみても、左をみても、上をみても、下をみても



その光明は必ずわたしの視線の先になる



いつでも見えた



ならば


やはり


あれは、わたしの行き着く先なのだ。



嬉しいのか


悲しいのか



分からないまま、わたしは涙を流していた。