「今、殿のお側にいたいというならそれでいいわ。悔いのないようにおやりなさい」
ねねさまはそう言って微笑んだ。
「でも、忘れないでね。秀政どのは会えない今も、あなたのことを見守ってくれてることを」
「はい」
ねねさまはもう一度微笑み立ち上がった。
「また来るわ」
「はい、今日は来てくださって、本当に嬉しかったです」
わたしはありったけの感謝を込めてそう言った。
部屋を出て行こうとしたねねさまは、そこで立ち止まり振り向いた。
「ねねさま?」
「迦陵。あなた、殿のことを信長さまと呼んでいるの?」
「……はい。殿がそう望まれたので」
「そう。では、あなたが殿の側室になるという噂は本当なの?」
ねねさまはそう言って微笑んだ。
「でも、忘れないでね。秀政どのは会えない今も、あなたのことを見守ってくれてることを」
「はい」
ねねさまはもう一度微笑み立ち上がった。
「また来るわ」
「はい、今日は来てくださって、本当に嬉しかったです」
わたしはありったけの感謝を込めてそう言った。
部屋を出て行こうとしたねねさまは、そこで立ち止まり振り向いた。
「ねねさま?」
「迦陵。あなた、殿のことを信長さまと呼んでいるの?」
「……はい。殿がそう望まれたので」
「そう。では、あなたが殿の側室になるという噂は本当なの?」

