レジから見て一番奥のテーブル。 確かに、じっとあたしを見てる。 しかも、変な格好…… 今時珍しい変な帽子に、真っ黒のサングラス、それにマスクをしている。 ――怪しい…… 「咲夜ちゃん、知り合い?」 笹岡さんが聞いてくる。 「いえ……」 あんな知り合いはいないと思う…。 …というか、いないと信じたい。 ――ん……? まさか……