10分後。 あたしはきっちり公園についた。 辺りはもう暗くなりかけている。 上牧は、公園のベンチに座っていた。 あたしが公園に来たのを見て、おもむろに立ち上がる。 そして、無言で歩きだす。 まるで『ついてこい』とでも言っているような背中。 表情が見えない…… 何を…考えているの? なんか……怒ってる? あたしも何も言えなくて。 ただ黙ってついていく。