お嬢&執事の日々

嘘…
本当に?会ってくれるの?

ベンチに座っていたのは、隆幸がいることを知ったから…
ストーカーみたいだけど、それでも見たかったから。
隆幸を見たくて…


夜になり、部屋に一人でいた。隆幸が、きっと会いに来てくれる。

だから、一人で待ってた。けど…友紀が入ってきた。

「どうしたの?」

「美姫様」

友紀が近づいてきて、私を抱きしめた。
やっ!隆幸がいい、隆幸に抱きしめて欲しいの。

「やめ…て…」

怖くて怖くて話すのさえ出来なくなってくる。

「美姫様、私は…」

「私は、隆幸が好き。隆幸だけ…」

涙が溢れた。こんな気持ち…初めて。
友紀には芽生えたことのない感情。

多分、憧れだったんだ。一人になるのが寂しかっただけ。

「お願い…やめて」

「嫌ですっ…」

友紀の顔が近づいてくる。逃げられない。
…私、ファーストキスは隆幸にあげたかった…

「ごめん…ごめん、隆幸…」

「何がごめんだよ。んなもん早く言えよな」

!?

天井から隆幸が出てきた。嘘っ!
何してるのよ!

天井から出てきた隆幸は、私達に近づいてきた。

「嫌がってんじゃん?」

「…なんでいるんだ」
「そりゃ~、あれだろ。脱走?」

脱走?美咲様に黙って逃げてきたの…
まぁ、当たり前だけど。

隆幸が私達を引きはがした。